お部屋や狭いベランダなどの小スペースでも栽培できることから、ミント栽培はとても人気があります。
知っておかないと大変なことになる危険なポイントもありますが、それさえ知っていればあとは簡単に栽培することができるんです。
ミントはたくさんの種類があり、それぞれ香りや用途が違うので気に入ったミントを栽培してみましょう!
ミント栽培の基本
種からよりも苗から栽培する方がおすすめ
ミントは種から育てることもできますが、苗から増やすこともできるますし、簡単ですので初心者は苗を購入することをおすすめします。
苗はホームセンターや園芸屋で手に入ります。良い苗えを選ぶポイントは、株が一本しか出てないものよりも数本出ているものを選ぶことです。
鉢植えなら室内で栽培することも可能
ミントは小さなプランターや鉢植えで育てれるのでスペースを取らず、部屋でも栽培ができます。観葉植物として部屋に置いておくと見た目とミントの香りで癒しの効果もあります。
栽培場所
日当たりが良すぎると葉が焼けてしまい、日陰では葉の色や香りが悪くなります。半日陰の風通しのいい場所で育てましょう。
プランター・鉢での植えつけ方法
植え付け時期はハーブ苗が出回る時期に合わせ、だいたい真冬と真夏を避ければいつでも大丈夫です。
プランターや鉢(おすすめは直径15~18cmの5~8号鉢)にハーブ用の土を半分~7分目ほど入れ、ミントの苗をポットから出して根を軽くほぐしてから植え付けます。
植えつけ後はプランターや鉢の下から流れ出てくるくらいたっぷりと水をあげましょう。
水やりと肥料
ミントは乾燥が苦手なので、土の表面が乾いたらプランターや鉢の下から流れ出るまでたっぷりと水をあげます。
肥料は、新しい芽が出る3月ごろに少しだけ与えます。逆に与えすぎると香りが弱まるので注意です。土の上に置く錠剤タイプなら水やりのたびに少しずつ溶けていくので、与えすぎにならずに効果が持続します。
危険な栽培方法・よくある失敗・害虫
ミント栽培での危険なポイント
ミントは地下茎で繁殖していく、とても繁殖力の強いハーブです。
「爆殖植物」と表現されるくらいすごい勢いで増え、少しだけ庭に植えようと思っていてもあっと言う間に庭中ミントだらけ・・・なんてことになったりします。さらに抜くのにもとても力が必要になり、整理するのが大変です。
ですので、初心者はプランターもしくは鉢植えで栽培することをおすすめします。
プランターで栽培するときは、ミント一品種のみで栽培するようにしましょう。
なぜなら、数種類のミントを1つのプランターで栽培すると、根が絡まったり、花粉によって交雑してしまい変な香りのするミントが生えてくるからです。
よくある失敗
ミントは乾燥が苦手ですが、実は水をあげすぎてしまうのもよくないんです!
乾燥で枯れるのが怖くて、毎日水をあげすぎてあまりにベチャベチャにしてしまうとミントは根腐れを起こしたり、蒸れでカビが発生したり、さらには茎が細くひょろひょろの株になってしまうこともあるのです。
ですので、「水やりは土が乾いたらたっぷりあげる」ことを守りましょう。
つきやすい害虫と対策
ミントの葉に含まれるメントールは、虫よけの効果があることから害虫の被害はほとんどありません。まれにアブラムシがつくことがあるので、そのときはガムテープでくっつけてはがすなどをして早めに駆除をしましょう。
その他にもアブラムシはお酢の匂いが苦手なので、約25~50倍に薄めたお酢を霧吹きでミント全体にかけるという方法もあります。
もっと簡単な駆除法は、虫のついたところをバッサリ切り落とすだけです。新しい茎がすぐに生えてきますので、これなら簡単に駆除ができます。
水耕栽培なら土栽培に比べてもっと虫の心配はありません。どうしても虫が嫌な方は水耕栽培をおすすめします。
収穫・挿し木・植え替え
収穫を兼ねた剪定
剪定とは枝を切ることです。植えつけ後しばらくすると、葉が茂って蒸れの原因になるので収穫を兼ねて剪定します。茎の先端から10~20cmほどを切って収穫します。
さらに、雨が多く気温が上がる6~7月には生育が旺盛になるので、株の根元から1/3程度を残して大胆にカットする「切り戻し」という作業をします。
挿し木でミントを増やす
生育が旺盛なミントは、挿し木で簡単に増やすことができます。
切ってからすぐに土にさす方法と切ってから水につけ、根を出してから土にさす方法と2つあります。
土にさす場合は、先端から4節くらいの位置でカットして下の方の葉を落としたら、5分程水につけてから土にさします。
水にさす場合は、そのまま水を入れたグラスにさして直射日光が当たらない場所で管理します。水を毎日交換して、1~2週間して根が出てきたら土に植え替えましょう。
植え替え
ミントは生育スピードがとっても早いので、植えつけてから1年ほどたったらひとまわり大きな鉢に植え替えます。
植え替えの時期は真夏を除いた3~10月です。
ミントの品種と栽培キット
ミントの品種
ミントは世界中で品種改良が行われ、3種類の大分類からさらに分けていくと100種類以上あり、さらにもっと細かく言えば何百、何千の品種があります。
主なミントの品種はこちらです。
ペパーミント・・・香りが強く、殺菌や防虫効果に優れていることから、コンパニオンプランツとしてもよく栽培されます。ミントティーや入浴剤として使うことができます。
スペアミント・・・紅茶やお菓子に添えられる他、精油は歯磨き粉やチューインガムの味付けに利用されています。
アップルミント・・・リンゴとミントを合わせたような甘みのある香りが特徴です。ホットのミントティーに向いています。
パイナップルミント・・・見た目がとっても可愛いです。ほんのりとパイナップルのような香りがあり、ハーブティーや魚料理に使われています。
そのほか、グレープフルーツミント・クールミント・バジルミント・バナナミント・キヤットニップ・ブルーキャットミント・チョコレートミント・ジンジャーミント・レッドラリピラミント・ラベンダーミント・レモンミントなど
それぞれ、見た目や香り、用途が違います。自分に合ったミントや好みの香りを見つけて栽培するようにしましょう。
ミントの栽培キット
ミント栽培のキットはインターネットや雑貨屋さんでもたくさん販売されています。値段もお手ごろで見た目もとても可愛く、そしてなにより簡単に栽培することができます。
小さいスペースで栽培できるように工夫されたミントの栽培キットは観賞用としても人気があります。
さらに水耕栽培のキットもあるのでほとんど虫を寄せ付けず、お部屋で栽培するのにぴったり。
自分用はもちろん、プレゼントとしても喜ばれそうなので、まずはどんなものがあるかチェックしてみましょう↓
おすすめの可愛いミント栽培キットはこちら!
【小さい卵の中にミント、可愛さで人気№1】エッグリング エコフレンドリー
【マグカップがアンティーク調でおしゃれ】ヴェルデカフェ ミント
【虫が嫌いな方向け!水耕栽培】育てるグリーンペット ハーブ ミント
ミント栽培のまとめ
ミントは初心者がハーブ栽培を始めるにあたり、一番簡単なハーブです。ですので、まずはミントから育て始めるのがいいでしょう。
基本的には水やりの頻度と半日蔭で育てることさえ守っていれば多少ずぼらなお手入れでも失敗することはありません。
収穫したミントは料理やハーブティー、虫よけなどいろいろな使い方ができるのでぜひミントを栽培してみてくださいね!
【中間地】4月種まき 【中間地】5月植え付け 【中間地】6月収穫 【冷涼地】4月種まき 【冷涼地】5月植え付け 【冷涼地】7月収穫 【暖地】3月種まき 【暖地】4月収穫 【暖地】6月収穫